2007年5月8日火曜日

音と映像と光 その4 


映像系ではroland社

http://www.roland.co.jp/


DV-7、PR-80等があります。
操作は直感的でわかり易いのですが
「ビデオプレゼンター」と言う呼称通り出力はNTSC(アナログのビデオ信号)
のみで入力もNTSCかWMVのDVフォーマットくらいしかまともに
受け付けてくれません。素材をデジタルで用意してもどこかで
ダウンコンバート(アナログ信号に変換すること)することになります。

照明系ではMAlighting社のGrandMa

http://www.malighting.com/


High End Systems社のHog

http://www.highend.com/


等があります。どちらも映像を「Cue」という照明の世界で言うシーンとして
捉えており、映像コンソールが素材を取り込まないと機能しないのに対し
照明卓は映像を作り、ショーコントロールするところまでの1連の作業を
1台でこなします。

ショーコントロールというジャンルに限って言えば映像系にはそれに向いた
機材は数少ないのが現状です。本格的なことをやろうと思ったら、複数台の
機材を組み合わせるのが普通のため、リアルタイムにプレゼンテーション
するには限界があります。必然的に素材を作りこむ作業に重きが置かれます。

対して照明卓はリアルタイムプレゼンテーションに重きがおかれてきました。
とっさに「Cue」を変える事くらいは朝飯前ですし、またその性質は映像を作る
作業にも受け継がれており、急な色、スピード等の変更にも瞬時に対応できる
ように工夫されています。

照明卓のリアルタイムプレゼンテーション能力に映像機材が追いつくのには
まだ当分の時間を必要とするか、あるいは追いつかないかも知れません。
映像業界全体から考えればリアルタイムプレゼンテーションの需要は
おそらく限りなく少ないでしょう。

ですが映像系の「素材」すなわち「映像コンテンツ」の製作能力
には照明卓はその足元にも及びません。

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